犬島の写真【犬島チケットセンター〜犬島精錬所美術館】
犬島に行ってきました。
犬島精錬所美術館を写真でご紹介します。
他の犬島の写真は↓です。
アクセス
犬島は瀬戸内海の島です。
岡山県の宝伝港、もしくは豊島から船で渡ります。
宝伝港
私は犬島には宝伝港から高速船で渡りました。
料金は片道400円で、乗車時間は10分程度です。
料金は乗車時に係の方に支払います。
また、近くに駐車場もあります。
▲高速船の乗り場
▲宝伝港の風景。海もきれいでした。
犬島チケットセンター
犬島に到着すると、すぐに犬島チケットセンターが見えてきます。
こちらで犬島精錬所美術館(家プロジェクトと共通)のチケットを購入します。
建物内にはお土産屋やカフェもあります。
私は犬島コーヒーと柑橘ショコラ(パウンドケーキ)を買いました。
▲犬島チケットセンター
▲チケットセンターの裏手の広場。精錬所美術館へ道が続いていています。ワクワクしながら歩きます。
▲鯛茶漬け。しっかりとしたご飯も食べられます。
犬島精錬所美術館
犬島精錬所美術館は銅精錬所の遺構を利用した美術館です。
精錬所の建物跡とアートの両方を楽しめます。
入口
精錬所らしいどっしりとした入口。
開館時間は9:00~16:30です。
外観
大きな煙突が目を引きます。
きれいな石で壁や通路が整備されていて、良い景観です。
▲煙突の近くのガラス張りの部分の中に「イカロス・タワー」があります。
▲精錬所の周りはきれいに整備されて歩きやすいです。
▲「イカロス・セル」の光が入る天窓です。
レンガの跡
精錬所と海の間にはレンガの跡があります。
元々はレンガの建物があったのかもしれせんが、今は地面と壁の一部が残っています。
▲入り口すぐのレンガの跡。
▲壁の一部が多く残っていて、迷路みたいです。
▲レンガの跡を上から見るとこのような感じになっています。
▲少し離れた場所にある、少し寂しげなレンガ跡。
建物跡
精錬所から少し離れた場所には建物跡があります。
近づくことはできませんが、格好良い廃墟です。
▲煙突と建物の跡。
▲欠けてしまった煙突。
周りの小路
精錬所の周りは遊歩道のようになっていて散歩ができます。
廃墟や秘境が好きだとたまりません。
▲精錬所の裏の広場。ここから小路に入れます。
▲広場から階段で上へ。
▲上からレンガの建物跡を眺めることができます(海の近くのレンガ跡とは別です)。
▲崩れたレンガと木材。
▲石垣に橋(?)がかかっています。
▲作業場跡のような場所もあります(実際は建物のパーツが落ちているだけかもしれません)。
ヒーロー乾電池
犬島精錬所美術館の中では写真を撮れませんが、作品群「ヒーロー乾電池」を楽しめます。
ここでしか体験できないような作品ですので、非常におすすめです。
スタッフの方に尋ねると、精錬所という繁栄の象徴に、荒廃のテーマを重ねることでアンチテーゼを表現している…といったことを教えてもらえました。また、各作品についても詳しく解説してもらえます。ただ、こういった難しいことは理解していなくても、すごい!、面白い!という楽しみ方でも問題はないとのこと。私も詳しくは分かりませんでしたが、体験することがすごく面白かったです。
「ヒーロー乾電池」は以下の6つの作品で成り立っています。
イカロス・セル
入館すると、まず始めにイカロス・セルです。
真っ暗な細い道を光に向かって進みます。
美術館の外観からは想像できないような長い道が続いています。
ですが、進んでいくと直線でないことに気がつきます。
ゴーッという音に振り返ると、ずっと太陽が追いかけて来ていました。
光にたどり着くと、ソーラー・ロックに続きます。
ソーラー・ロック
半円の黒い壁と巨大な一枚岩、その上には家財が浮いています。
半円の黒い壁にはドアや窓があり、周辺からは太陽光が漏れていて、部屋を照らしています。
また、一枚岩には水が張られており、黒い壁や家財が映り込んでいます。
一枚岩を中心に周りから眺めることができますが、黒い壁の反対にあるベンチでゆっくりと眺めるのが一番かと思います。
時間や天候で太陽光の漏れ具合が変わるので、何度も訪れてみたい場所になっています。
ソーラー・ロックの窓からはスラグ・ノート、ドアからはイカロス・タワーに続いています。
この2つを楽しんでから、黒い壁と逆方向からミラー・ノートへと進みます。
スラグ・ノート
ソーラー・ロックの窓から見えるスラグ・ノートには、棚があり、床には文字が落ちています。
棚にはコンセントや電気のスイッチが飾られています。
「ヒーロー乾電池」も棚にありますので必見です。
イカロス・タワー
精錬所の煙突の前に階段やドア、窓が宙に浮いています。
煙突の根元から穏やかな風が吹いていて、ゆらゆらと揺れています。
家ではこういう配置で使われていたのかな…と想像力を掻き立てられます。
ミラー・ノート
合わせ鏡で襖の部屋が永遠に続いているように見えます。
襖や鏡には赤い文字が永遠と映し出されています。
鏡に映った自分の姿にも赤い文字が映りますので、何者かのメッセージにどんどんと侵食されていくようです。
まるで異界に潜っていくような、独特な雰囲気を味わえます。
ソーラー・ノート
ミラー・ノートから外に出ると、ソーラー・ノートがあります。
ソーラー・ノートは枠組みだけの部屋があり、中には家具、金の文字が浮いています。
部屋の中を埋め尽くす金の文字は、伝えたいメッセージが溢れているようで迫力があります。
さいごに
犬島精錬所美術館は、建物を見るのも、周りの廃墟を見るのも楽しい場所です。
建物内は、実際に歩いて、見て、体験できる面白いアートでした。
とにかく一度行ってみることをおすすめします。
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